ネガティブな人との関わり方。| グルップルとの対話4

ネガティブな人との関わり方。| グルップルとの対話4 グルップルとの対話

今回は、「ネガティブな人との関わり方」というテーマで、グルップルと対話しました。私の中に、他人をネガティブに捉える信念があるから私の周りにネガティブな人が現れる、その信念を手放せばその体験は終わる、と理解しました。

 

ネガティブな影響を与える人とどのように関わるか、という質問はあまり重要ではありません。

私:

ヒーリングのセッションをしていますと、ネガティブな影響を与える人との人間関係に苦しむ人たちがいらっしゃいます。それは、職場の人との関係、夫や妻との関係、両親との関係、友人との関係などです。

ネガティブな影響を与える人とどのように関わればよいのでしょうか。

 

グルップル:

実は、ネガティブな影響を与える人とどのように関わるか、という質問はあまり重要ではありません。なぜなら、どのように関わるかという問いに対して、明確な回答は存在しないからです。

私がこういう風に対応しましょう、と助言したとしても、それで、その人のネガティブな体験を解決することはできないのです。もし私に質問するのであれば、次のような質問が適切です。

「なぜ私は人間関係においてネガティブな体験をしているのですか。わたしが、人間関係において、ポジティブな体験をするためにはどうすればよいのでしょうか。」

最初の質問、「ネガティブな影響を与える人とどのように関わればよいのでしょうか。」との違いに気づきましたか。

 

私:

はい。

「ネガティブな影響を与える人とどのように関わればよいのでしょうか。」という質問は、その対象となる人をネガティブな影響を与える人、と断定しています。

一方、「なぜ私は人間関係においてネガティブな体験をしているのですか。わたしが、人間関係において、ポジティブな体験をするためにはどうすればよいのでしょうか。」という質問では、私のネガティブな体験というスタンスで、その体験に関わる人、つまりネガティブな影響を与える人について言及していません。

 

グルップル:

 

あなたが、「ネガティブな影響を与える人とどのように関わればよいのでしょうか。」という質問をしているとき、あなたは次のような意味で質問しているかもしれません。

「ネガティブな影響を与える人はネガティブな影響を与える人であり、それは揺るぎないものです。だから、その揺るぎないネガティブな影響を与える人に対して、私はどのように対応すれば、ネガティブな影響を受けずにすみますか。」

違いますか。

 

私:

その通りです。

 

グルップル:

つまり、あなたが、その人をネガティブな影響を与える人と断定している限り、あなたが「ネガティブな影響を与える人」という体験を避けることはできません。あなたのあり方・スタンスと、それに基づく行動があなたの体験する現実を決定しています。

例えば、あなたが何らかの方法を使って、そのネガティブな影響を与える人をあなたの周りから追放したとしましょう。しかし、あなたはまだ、その人をネガティブな影響を与える人として、認識しているままです。

違いますか。

 

私:

その通りです。

 

グルップル:

例えばその方法で、そのネガティブな影響を与える人があなたの前からいなくなったとしても、あなたには、「自分に対してネガティブな影響を与える人が存在する」という信念がありますので、あなたの目の前に別の、「ネガティブな影響を与える人」が現れます。

「私に対してネガティブな影響を与える人が存在する」という信念を基に、感じ、考え、行動し続ける限り、あなたの目の前にはネガティブな影響を与える人が常に現れ続け、その体験が終わることはありません。

 

私:

では、どのようにすればよいのでしょうか。

 

グルップル:

「私に対してネガティブな影響を与える人が存在する」という信念を手放し、あなたの理想のあり方・スタンスで感じ、思考し、行動することで、人間関係において、あなたにとって理想の体験をすることができます。

Grupplue and a tower

「私に対してネガティブな影響を与える人が存在する」という信念を手放すためには、どうすればよいのでしょうか。

 

私:

「私に対してネガティブな影響を与える人が存在する」という信念を手放すためには、どうすればよいのでしょうか。

 

グルップル:

その影響が、あなたにとってネガティブな影響ではないと気づくことです。あなたに起こる全ての現実は、本質的に、ポジティブでもネガティブでもありません。つまり、「空(くう)」です。

あなたの意味づけにより、それがネガティブまたはポジティブと決定されます。あなたの意味づけにより、つまりあなたのあり方・スタンスにより、あなたはそれに基づいて感じ、思考し、行動します。それが、あなたの体験する現実を決定します。

 

ある影響が、私にとってネガティブな影響ではない、と気づくためにはどうすればよいのでしょうか。

 

私:

ある影響が、私にとってネガティブな影響ではない、と気づくためにはどうすればよいのでしょうか。

 

グルップル:

それがなぜネガティブなのか、それに気づいてください。

それをネガティブと感じるためには必ずその根拠があります。その根拠に気づいてください。

ネガティブ感覚の根拠とは、本当の自分に対する抵抗以外の何者でもありません。あなたのネガティブな感覚は本当の自分に対する抵抗である、それを受け入れることから始めてください。

ネガティブな感覚は、あなたが本当の自分に対して抵抗していることを気づかせてくれるメッセンジャーです。例えば人間関係におけるネガティブな感覚を通して、あなたは本当の自分に対して抵抗していることに気付きます。

そして、それについてなぜネガティブに感じるのかを自分自身に問いかけてください。

 

私:

今回のテーマは「ネガティブな人との関わり方」ですので、そちらにフォーカスしてもう少し、詳しく話してください。

 

ネガティブな人というのは、あなたの信念が反映し、それが現実世界に反映された現象です。

 

グルップル:

「ネガティブな人との関わり方」については明確な答えがないと言いました。

ネガティブな人というのは、あなたの信念が反映し、それが現実世界に反映された現象です。

ここで言う元となるあなたの信念とは、あなたの世界や周りの人々についてあなたがどのように感じるかを決める信念です。あなたが人に対してどう感じるか、あなたがそう決めた通りの人々があなたの世界に現れます。

もしあなたが、ある特徴をもつ人についてネガティブに感じるという信念があるのであれば、その特徴をもつ人々があなたの周囲に現れます。

あなたが、その特徴をもつ人に対してネガティブに感じるという信念を手放さない限り、その特徴をもつ別の人があなたの前に現れます。そして、その人のせいであなたはネガティブな感覚を感じていると思っています。それは永久に続きます。

逆に、その信念を手放し、その新しいあなたとして感じ、思考し、行動すれば、そのネガティブな体験は終わるということになります。また、別の言い方をすれば、その特徴をもつ人に対して、あなたがネガティブに感じるという体験をしなくなります。

その時、あなたはその人が変化したと錯覚するかもしれません。しかし、実際はあなたが変化した結果です。あなたの信念、「その特徴を持つ人に対してネガティブに感じる」という信念、が手放された結果です。あなたの他人に対する感じ方だけでなく、あなたのあなた自身についての感じ方が変化した結果です。あなたの古いネガティブな信念が手放され、それが現実世界に投影された結果です。

 

その「空」という状態において、あなたは、あなたのあなた自身についての感じ方、を再設定できます。

 

私:

私の私自身についての感じ方が変化した結果?

 

グルップル:

はい。あなたが、「他人に対してネガティブに感じるあなた自身」についての感じ方の変化ということです。「他人に対してネガティブに感じるあなた自身」への感覚が、ネガティブにもポジティブにも意味づけされていない、空の状態に戻っている状態です。

「空」とは、何も無いという意味ではありません。いかなる意味をも持つことができる、どの方向にも行くことができる、創造の原点であり、無限のエネルギーに満ちた状態です。その「空」という状態において、あなたは、あなたのあなた自身についての感じ方、を再設定できます。

 

私:

その再設定とはどうやって行うのですか。

 

あなたが喜びと感じることを行動してください。

 

グルップル:

あなたが喜びと感じることを行動してください。

その喜びとは、それをすることで何か良い結果を得られるという「期待」からくる喜びではありません。その喜びには理由がありません。その行動自体が喜びと感じている状態です。

あなたがた人間は、「期待」の結果を得るために何かをするという行動に慣れています。それを得ることができるからという理由から、今この瞬間において、喜びを感じない行動をします。つまり、それを得ることができるという期待が消えたとき、その行動を行う動機は存在しません。

私の言う「喜びを感じることを行動する」というのは、今この瞬間の喜びの行動が目的であり結果です。この行動が、あなたの瞬間瞬間のバイブレーションを喜びのバイブレーションへと再設定しています。

街を散歩することに喜びを感じるのであれば、そうしてください。ある特定の本を読むことに喜びを感じるのであれば、そうしてください。花に水をあげることに喜びを感じるのであれば、そうしてください。

全ては、目的の無い行動のように見えますが、そうではありません。これら全ての行動は、それぞれの行動そのものが、すでに目的を達成しています。それは、喜びのバイブレーションの源として存在するという目的です。

 

私:

しかし、我々人間は、たくさんのやるべきことがあり、それを優先しなければならない場合があります。だから、あなたのアドバイスをそう簡単に実践できるとは思えません。

 

あなたがた人間は、それらポジティブな感覚は今ここには無く、どこか遠いところにあると錯覚しています。

 

グルップル:

あなたがたがやるべきことと言うとき、そこには目的があります。

その目的とは、突き詰めれば、何らかの感覚を感じるという目的です。それは、満足感、愛される感覚、自己肯定感、平和の感覚など、人それぞれでしょう。

あなたがた人間は、それらポジティブな感覚は今ここには無く、どこか遠いところにあると錯覚しています。そして、その感覚を得るために何らかの行動をしなければならない、頑張らなければならないと信じています。

それをあなた方は、「やるべきこと」と言います。

繰り返しますが、あなたのあり方・信念を基に、感情・感覚、思考が生まれ、それによるあなたの行動を通して、あなたの体験する現実世界が映し出されます。

感情・感覚が先にあり、現実世界はその反映です。現実世界があなたに感情・感覚を与えているように錯覚しますが、実際はその逆です。

あなたがやるべきことがあると感じているのであれば、そのやるべきことの先にどのような感覚を求めていますか。

例えば、あなたが物質的に何かを得たいと思っているとしましょう。それを得ることで、あなたは何を感じると期待していますか。その感覚を、今、感じてみてください。

全ての感覚は今ここにあります。もし、あなたがポジティブな感覚を感じることができないのであれば、その感覚が存在しないのではありません。あなたの中にあるなんらかの信念が、その感覚を感じることを拒んでいることが原因です。

それは、本来のあなた自身に対する抵抗です。その、本来のあなた自身に対する抵抗を手放してください。それは、あなたのセルフヒーリングテクニックで行うことができます。

 

私:

ありがとうございます。今日はここで終わりましょう。

 

最後に

コメント、ご質問ありましたら、下のコメント記入欄にお願いします。ありがとうございます。

 

 

 

 

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